集会の禁止の理由から、スタジオ収録を避けるようになったトークショーの司会者やコメディショーのコメディアンたちが、ソーシャル・ディスタンシングの後、自宅から番組を流すようになり、悪戦苦闘しているさまにも似ている。テレビという映像文化が50年近くかけて築いてきた、「スタジオ」という舞台、現地を「スタジオ」化させる中継ノウハウに、今更ながら驚かされる。
不思議なことに、テレビの「メディア効果」は、ソーシャルメディアでつながってしまった現代だからこそ、際立ってしまっている。背後に「ドラマ演出的ノウハウ」のアレコレが隠されている。