レゴ・ブランドの創業者であるオーレ・キアク・クリスチャンセンはもともと、木製のはしごやアイロン台などの家庭用品をつくるビジネスを行っていた。しかし、1930年代の深刻な世界恐慌により、新しいことを実験せざるをえなくなり、木製玩具の製造を試した。玩具づくりへの進出は、人々が住宅建設に消極的になっていた時期に大成功を収めた。

その後、国際的な玩具市場を分析し、クリスチャンセンは再び実験を行った。当時は木製玩具が中心だったが、まったく新しい材料、すなわちプラスチック製の玩具を世に送り出したのだ。第二次世界大戦直後の厳しい時期だったにもかかわらず、1年分の利益をすべて新しい機械や道具への投資に回した。

最初は昔ながらの玩具をつくっていたが、やがて積木ブロックをつくり始めた。今日のような互いに結合させて遊ぶレゴ・ブロックが生まれたのは、1958年のことだ。その後まもなく、同社は木製玩具やその他の製品の製造をすべて打ち切り、現在に至る「ブリック・トイ・ビルディング・システム(「レゴ・システム・イン・プレイ」)に事業を集中させた。

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