アマゾンが発売したモバイル端末向けゲーム「エアー・パトリオット」のバージョンアップをめぐる出来事だ。これは飛行部隊を操作して敵からタワーを防衛するというゲームだが、同社がその新バージョンをリリースしたところ、開発チームを驚かせる反応があった。何と7日間のユーザー維持率が70%も落ち込み、収益が30%減少したのだ。開発チームが調べてみると、ゲームの難易度を意図しないままに約10%引き上げてしまったことがわかった。

同社は速やかに修正版をリリースしたのだが、開発チームは、ゲームの難易度をもっと下げれば、逆にユーザー維持率や収益をもっと伸ばせるのではないかと考えた。そこでこれを検証するために、対照群に加えて4段階の難易度を設けてテストを行ったところ、最も簡単なモードが最善の結果になることがわかった。それからいくつかの改良を施したうえで、アマゾンは新バージョンをリリースした。すると今度はユーザーのプレー時間が20%長くなり、収益が20%増加した。

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