口紅は微妙な色合いの違いで、つけたときの印象が変わります。同じ色相のなかでも、明度や彩度が細かく違う商品が無数にあり、試すだけにせよ選択するのが難しい商品です。
そこで、店舗に行く前に(あるいは行かなくても)、AR(拡張現実)上の自分の顔写真に口紅を塗ることで、自分に似合う色を探せるスマートフォンのアプリを開発しました。アプリ上で試した商品をそのまま注文して、配送あるいは店舗受取りもできます。
また、店員はその顧客が口紅を購入したことをアプリを通じて知ることができるので、その口紅に合う別のアイテムを提案することが可能になりました。多くの顧客がその提案に納得して、購入額を増やしています。顧客と小売店が共に、メリットを享受できるのです。