どんな形であれ、人びとの関心が自分に集まっていれば、それは武器となり、どうとでも利用できると考えるのがテレビセレブリティ上がりのトランプの発想だ。ネタがあればツイートができる。ツイートをすれば、一般人もメディアもともに食らいつく。数多くツイートすれば、中には大きくバズるものも生まれ、現実の政治状況のほうから勝手に変わってくれる。支持者に対して、弾劾裁判は民主党によるウイッチ・ハント(魔女狩り)だ!と呼びかけることで、逆に彼らの間で「民主党憎し!」の感情を高まらせ、支持者どうしの結束を固めることができる。これがトランプ式の発想だ。