社員の個人単位のパフォーマンスしか評価対象にしない会社では、メンバーは、チーム全体の生産性を犠牲にして個人の利益を追求しがちだ。たとえば、仕事を早く片付けて追加の仕事を引き受けるのではなく、わざとゆっくり仕事をして時間を潰す、楽しい仕事ばかり選り好みする、上司に取り入って自分だけ得しようとするといった具合だ。

 この種の行動パターンは、すぐに「伝染」する。新しいメンバーが加わっても、エゴイズムに基づいて行動した人が得をする現実を目の当たりにすれば、協働への情熱はたちまち失われてしまう。

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