気象学的に台風とハリケーンは同じ現象だが、慣例として太平洋の西部海域で発生するものを台風、太平洋東部および大西洋で発生するものをハリケーンと呼んでいる。いずれも初めは単なる荒天であったものが、温かい洋上を通過しながら徐々に海面から水を吸い上げていく。

このとき海水は深さ150フィート(約46m)で27℃の高い温度を保っており、吸い上げられた海水は空中に蒸気として放出される。このとき上昇気流に乗った水蒸気は凝結して水滴となるが、その際にエネルギーを放出する。上昇する空気の塊の下に低気圧が発生し、さらに大量の空気が勢いよく取り込まれていくのだ。

そして、中心付近に吹く反時計回りの風の最大風速が毎時74マイル(秒速33m)に達したとき、熱帯性低気圧は正式にハリケーンと呼ばれるようになる。台風ゴニは最大風速が毎時150マイル(秒速67m)に達した時点で、気象学者らによって「スーパー台風」の呼称を与えられた。

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