「フィードバック」とは、アクションによって何が起こったのかの手がかりになる反応のことで、アクションによって何が起きるのかを予見させる「フィードフォワード」とともに、UIを考える上で重要になる概念です。現実の世界では、基本的に何がどうなったかは見れば分かるため、ある意味でフィードバックは自動的に行われているといえますが、ソフトウェアの世界で行われる処理はデバイスの中で完結されているため、デザイナーが意識しなければユーザーに伝わりません。ノーマン氏によると、以前のデスクトップPCなどの製品には明確なフィードバックがあったので、ユーザーはいま何が起きているのかを常に把握できていたとのことですが、指先でのジェスチャーが基本となるiOSデバイスなどにはそれが欠けているとのこと。