影響はおそらくは司法府(Judicial Branch)にも及び得る。というのも、高齢のギンズバーグ判事を筆頭に、次の大統領の任期中に新たな最高裁判事の任命が起こる可能性が高いからだ。もしも、新しい最高裁判事が、共和党の大統領の指名で、共和党が多数派を占める上院で承認されるとなると、保守系判事が任命されることは必至であり、その結果、長らく保たれてきた最高裁における保守とリベラルの均衡が破られ、事実上、最高裁は保守系判事が多数派を占める場となる。しかも最高裁判事は終身職であるため、その影響は数十年に亘ることになる。共和党は1980年代以来の悲願を成し遂げる。