COVID-19は季節性インフルエンザよりも致死率が高い。平均的なインフルエンザ株に感染した場合の死亡率は0.1パーセントほどだが、COVID-19の死亡率はこれよりはるかに高いのだ。アウトブレイク(集団感染)の中心地である中国・武漢では2パーセントに迫っており、武漢以外の地域を含む死亡率はこれより低くなっている。
COVID-19はまた、季節性インフルエンザよりも感染が広まりやすいようだ。ある疾患がどのくらい感染しやすいかは、1人の感染者からうつる人数の目安である「再生産数」と呼ばれる数字で定義される。COVID-19は感染者1人につき平均で2.2人にうつしているようだが、季節性インフルエンザではこの数字は約1.3だ。