地球上に生息する生物は約180万種で、ヒトはそのうちの1種です。全体の50%を超える100万種が昆虫。
ガはメスの出すフェロモンという匂いを遠くから検知して探索します。ハチは仲間同士で顔認識をします。コオロギは1度けんかして負けた相手とは2度とけんかしません。個体識別ができるわけです。ショウジョウバエやトンボは、高速で群れて飛び回っても衝突しません。視力は0.01以下、立体視もできないにも関わらずです。
ヒトの脳の神経細胞(ニューロン)は約1000億個ありますが、昆虫は100万分の1の10万個ほどしかありません。
昆虫は私たちが色としては見えない紫外線も色として見ています。黄色い菜の花は、紫外線が見えるフィルターを通してみると、中心の蜜がある部分が黒く見えます。
モンシロチョウのはねは、私たちの目にはオスもメスも白く見えますが、同様に紫外線が見えるフィルターを通して見ると、オスのはねは真っ黒、メスは真っ白です。
光が毎秒50回以上点滅するとヒトは区別できませんが、ミツバチはなんと300回以上の点滅を区別できます。ミツバチは1秒間に250回程度、ブーンと羽ばたきますが、羽ばたきの1回1回が、お互いに見えている可能性があります。