新型コロナウイルスの感染流行が始まってわずか6週間で、中国経済は早くも景気回復の初期段階に入ったように見える。
まず、交通渋滞の度合いは、2019年の73%まで回復している。事態が最も深刻だったときは、これが62%に落ち込んでいた。これは、ヒトとモノが再び動き始めた証拠と言ってよいだろう。
石炭消費量も、2019年の43%に落ち込んでいたのが、75%まで回復している。生産活動が一部再開されていることのあらわれと言える。
そして、消費者マインドも回復し始めているようだ。不動産取引は、2019年の1%まで減っていたが、47%まで回復している。