渡辺 僕が竜王戦で羽生さんに打ち歩詰めで勝った将棋があるじゃないですか。(2008年竜王戦七番勝負第4局▲羽生善治挑戦者-△渡辺明竜王)

松本 あの有名な。

渡辺 あれも正しくやられたら、全然ダメだったみたいです。

松本 えっ。あの局面で?

渡辺 △8九飛と打った局面で。当時はけっこう検討したんですよ。感想戦でも、後日でも。当時は「△8九飛以降、先手の勝ちはわかりません。後手勝ち」って結論だったんです。

松本 おそらく過去の文献のほとんどにはそんなことが書かれてますね。

渡辺 でもいまはソフトに検討させたら△8九飛でも先手が正しくやれば勝ちだと。

(△8九飛以下▲3八金△3六玉と進んだあと実戦は[A]▲4六金△2六玉と進んで先手は打ち歩詰めを回避できず後手勝ち。代わりに[B]▲4一飛成としておけば先手勝勢というのが最新の水匠の結論)

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