銀行やクレジットカードの発行会社に対してアップルペイの1決済当たり0.15%前後の手数料を課した。通常のクレジットカードの手数料、すなわち1決済当たり1.15%+0.05ドル~3.15%+0.10ドルにこれが加わることになる。

 NFCを搭載したPOS端末の導入に必要なソフトウェアや従業員のトレーニングを考慮すると1000~2000ドルのコストがかかり、アップルペイを導入するインセンティブはほとんどない。アップルペイのローンチ当時は全POS端末のうちNFCに対応していたのは約10%にすぎず、小売店のコスト面の課題と、消費者に対するメリットが限られていたことが、普及の妨げとなった。

 ローンチから5年が経過した2019年でも、アップルペイの国内での伸びは鈍いままだった。現在、北米で出荷されているほぼすべてのPOS端末がNFCに対応しているにもかかわらず、実店舗でアップルペイの利用が可能な人のうち、実際に利用したのはわずか6%程度だ。

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