災害復旧を請け負うベルフォア・ホールディングス(BELFOR Holdings)のシェルドン・イエレンCEOだ。ベルフォアはイエレンがCEOに就任して以来、売上高が年間500万ドルから15億ドル超にまで成長した。
同社のスタッフは、洪水や竜巻、火事などによる被害の通報があると、大急ぎで活動を開始する。それはきつくて、汚くて、危険な仕事だ。
イエレンは感謝の気持ちを伝えるために、スタッフ全員に手書きの誕生日カードを送ることにしている。これだけで、ざっと9200枚。さらに、記念日のカード、感謝のカード、それに「お疲れさま」メッセージなども合わせると、計1万2000万枚のカードを毎年書いている計算になる。出張のときは(私とは違ってプライベートジェットだが)、大量のカードと封筒(宛先はすでに書かれている)、それに青いボールペンを持ち込み、1回のフライトで約150枚のカードを書き上げる。