米司法省は2018年1月、タッカーを含む7人を「スプーフィング」で訴えた(ここで言うスプーフィングとは、アルゴリズムを使って市場をだます行為である)。タッカーが作成したアルゴリズムによって、ある英国人トレーダーが株式市場の先物需要を人為的に誇張できるようになったというのが、その理由である。

このトレーダーは、タッカーのアルゴリズムと別の開発者が制作したソフトウェアを併用することによって、米国株式市場で「フラッシュクラッシュ(瞬間暴落)」を引き起こした。この結果、わずか36分間で米国株の時価総額が1兆ドル(約106兆円)も失われたという。

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