6000人のタレントには、様々な事情があって、それぞれの仕事の仕方がある。全部一律の契約書という形でやっていくのは無理です。契約書云々だけでやるには、費用対効果が悪すぎる。
例えば、半年後に「キングオブコント」で優勝して、ものすごく売れたとする。ギャラも何倍にも跳ね上がった。
そうなったら、それまでの契約書の歩合が適正なのか、また別の形にしようかとか、その都度、考えていくわけです。
去年も6000人の芸人さん全員と向き合ってヒアリングをしました。吉本の新しい契約書の概念、みんなで編み出して、いろいろ考えたんやけど、結果、99%くらいの芸人さんは「契約書を作らず、そのままでいいです」となりました。