GIFの由来は、1987年に通信サーヴィス会社のCompuServeのスティーヴ・ウィルハイトというプログラマーが、静止画を表示するための画像フォーマットとして開発したことが始まりだ。ところが、GIF形式がループアニメーションの再生にも対応していたことから、手軽な表現手段として“GIFアニメ”が広まり、2000年代後半から10年代初頭に広く浸透した。
その後12年には、「GIF」が『オックスフォード英語辞典』の「今年の言葉」に選ばれた。さらに13年には、GIF画像を検索できるデータベースとしてGIPHYが創業。こうしてGIF形式が一般に広がるにつれ、その読み方についての議論が起きるようになった。
「ジフ」という読み方の支持派は、Gの次に母音「i」が続く単語(Gin=ジン、Giant=ジャイアント)は通常このパターンに従うと主張した。「ギフ」の支持派は、Gは「Graphic=グラフィック」の頭文字であって「ジラフィック」ではないから、「ギフ」のほが妥当であると主張した。
GIFを開発したウィルハイトは13年に、ウェブとインターネットの業界で最も権威ある賞のひとつである「ウェビー賞」の生涯功労賞を受賞している。その受賞スピーチで、彼はこんな(誤った)発言をしている。
「ギフではなくジフと発音するんです」