20代のときだと、本当は無限じゃないんですけど「ずっとチャンスがあり続けるんだ」というような感覚を持って対局に臨めたんですよ。

「今度負けてもまた来年がある」とか、「来期がある」とか「他の棋戦がある」とかっていうのを自然に思えたんですけど、だんだん年数を重ねてくると、それはいつまでも続くものじゃないし、有限なものだし、その1回のチャンスを大切にしていかないといけないなっていうことを、自然に思うようになってきています。

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