駅ビルブランドは百貨店NBの5〜6掛け、郊外SCのお値頃SPAなら同3〜4掛けといった価格帯だが、しまむらに行けばもうワンライン低く、そのオフプライス版ともなれば百貨店NBの十分の一を切る。この冬の売れ筋となったオーバーサイズのウール風コート(チェスターあるいはノーカラーV)を例にとれば、正価は百貨店NBで3万9000円〜4万9000円、駅ビルブランドで1万9000円〜2万9000円、駅ビルやSCのお値頃SPAで7900円〜1万2800円、しまむらで4900円〜6900円ぐらいだが、しまむらのセールや同クラス品のオフプライスストアなら1480円〜2480円で買える。
もちろん品質には差があり、上はカシミヤ5%/ウール70%/ナイロン25%(ウール100%では重くなるしイージーケアにできない)から下はウール5%/アクリル95%まで、風合いや付属、縫製や仕上げもそれ相応に差があるが、遠目素人目には大差ない。それで正価で上下10倍、セールやオフプライスまで入れると30倍もの価格差がある。ラグジュアリーブランドまで加えれば、上下200倍、300倍と価格差が広がる。ブランドや品質にこだわらなければ、本当に桁違いの低価格で似たような商品を手に入れられるのが現実なのだ。