槇原敬之の坂本龍一のコンサートでの復帰は、坂本が槇原に直接メールで出演を打診して実現した。槇原は10代のときから敬愛していた坂本に、このとき初めて対面したという。周囲のスタッフからは「常識を考えたら出るべきではない」と大反対を受けながらも自らの判断で出演を決めた彼は、その心境をのちに次のように明かしている。

《そういう立場の僕をゲストに出すということは、教授[引用者注:坂本龍一のニックネーム]にとってマイナスのイメージにつながることでしょう? それにもかかわらず、僕を元気づけようとライブに誘ってくださった教授の優しさを大切に受け止めたかったんだ。教授が僕のことを“音楽をやっている者”としてちゃんと見ていてくださったということも本当に嬉しく思えたし、あの日は歌いながら本当に幸せな気持ちになってた》

更新情報知らせます はい 不要