2015年1月28日に開始された中国「芝麻信用」では、5つの観点で信用度を評価する。2014年に中国人民銀行に社会信用システム構築の権限を与えられ、2015年から運用を開始した。5つの観点は学歴や職業、居住地域の「身分特質」、アカウントのアクティブ度合、アリババでの購買頻度などの「行為偏好」、SNS上の交友関係、友達の数・質(友達のスコア)など「人脈関係」、一般的なクレジット履歴の「信用歴史」、金融資産、不動産などの「支払い履行能力」である。
芝麻信用は徹底的なアメとムチの設計になっている。芝麻信用は最低は350点、最高は950点。一般に700以上で「極めて良好」とされ、600点以上になると、レンタカーでのデポジットの免除や優遇ローン利率などのメリットをもたらしてくれる。その一方、社会的信用スコアが低いと、大学への入学が難しくなり、特定の仕事を排除し、さらには旅行を制限される可能性があるのだ。