人間の足音は周波数1~5ヘルツの振動を発しているが、走行するクルマの周波数は40~50ヘルツほどである。建設機械の振動になると、一気に100ヘルツを超える。

光ファイバーケーブルは光のパルスを確実に捉え、遠く離れた場所に信号として送る。ところが車や人が地上を通ると、その振動によって信号に乱れや抜けが生じ、少量の光が乱反射しながらファイバー内を逆戻りすることになる。

光の速度は一定しているので、ケーブル内に散乱した光が戻ってくるまでの時間を測ることで、異なる長さのケーブルが伝える周波数の識別が可能になる。これは地球科学の分野で「分散型音響センシング(DAS)」と呼ばれる手法である。

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