週に40時間以上を費やす人々や、1日3〜5時間もアプリに滞在する人々、刑務所改革や警察の残虐行為について語らう人々が紹介され、「オーディオの未来」とするVCの声が、誇らしげに記されていた。ローレンツは、「なりすまし」や「いたずら」がClubhouseのリスクだと考えていたが、その後、彼女自身がClubhouseで攻撃される事件が起きた。
ローレンツが、D2CスーツケースブランドAwayのCEOによる不正行為の疑いをTwitterでつぶやいたところ、Twitterでの揶揄からClubhouseでの攻撃へと繋がっていく。VCのバラジ・スリニヴァサンが彼女を馬鹿にした後、TwitterからClubhouseのルームへと議論は動き、自身に発言の機会が与えられない状況に辟易した彼女は、すぐにルームから退出したが、彼女がいなくなってからもジャーナリストへの批判は続いた。
こうした動きは拡がっていった。Clubhouseでの、黒人女性に対する攻撃や反ユダヤ主義などの人種差別、虚偽または誤解を招く情報の流布、そしてセクシズムやエリート主義の蔓延が問題視され、アプリは「エリートの遊び場」と呼ばれることが出てきた。