イタリア政府当局は、22〜23日にかけて急激に感染者が増えた北部ロンバルディア州の11の自治体で、市民の隔離に乗り出している。イタリア国家市民保護局局長とコロナウイルス緊急対策調整官を兼任するアンジェロ・ボレッリによると、25日には感染確定例が283人(死亡者7人)まで増加した。欧州初のCOVID-19による感染拡大事例であり、中国と韓国に次いで世界3位の感染者数となってしまった。
感染拡大を食い止める緊急対策として、イタリア当局は23日に学校や美術館の閉鎖を命じた。さらに、スポーツ関係のイヴェントやその他の大規模集会の開催を中止し、対象地域への旅客や貨物の出入りを禁じたうえで、一部の薬局や食料品店を除くほぼ全ての商店に休業を命じた。
現在、約5万人の住民が封鎖地域にとどまることを余儀なくされている。今後2週間にわたり、新規に設定されたこれらの「レッドゾーン」を離れることを禁じられているのだ。