ドイツで63歳の男性が、飼っていた犬になめられたことで死亡した。原因は、犬や猫が口内に持つ細菌「カプノサイトファーガ・カニモルサス」による感染症だった。この感染症にかかると、発熱や腹痛、吐き気などを起こし、重症化すれば敗血症や髄膜炎で死に至るケースもある。患者の大半が40歳以上で男性に多い。
日本でも2016年に福岡県の60代女性が屋外で猫3匹に餌をやっていたところ、血液などから菌に感染し、呼吸困難になり3日後、死亡した例もある。こちらは「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」が原因だった。風邪に似た症状で、その後、咽頭痛やせきなどが出て重症化することもある。