入管では外国人だけでなく米国市民に対しても令状なしの捜索が認めてられており、表現の自由、弁護士を依頼する権利も制限されている。
このため米国の税関・国境警備局職員には旅行者の入国の可否を判斷するにあたって非常に広い自由裁量の余地がある。
米国の税関、入管は空路、海路、陸路トータルで毎日平均して113万人の旅行者の入国を処理する。何らかの理由で入国を拒否される旅行者は1日当たり760人ある。そのうちの一部は過去の犯罪歴や旅行書類の不備のように歴然とした理由だが、理由が明確でない拒否もある。しかも不服申し立ての方法がない。