シャンパン業界は次のような仕組みで動いている。ブドウ畑の所有者はブドウを栽培して、メゾンに販売する。メゾンはブドウを素晴らしいスパークリングワインに仕上げて、ブランディング、マーケティング、小売業者への流通を担当する。そして、小売業者が消費者に販売する。
近年、いくつかのメゾンが、このやり方を変えようとしている。たとえば、自社でブドウ畑を取得して垂直統合に乗り出したり、ブランディングやマーケティング、流通から手を引いて、これらを担う小売業者と提携したりしている。さらに、カリフォルニアなどほかのワイン産地に子会社を設立し、専門性を活かして、シャンパンを名乗らないスパークリングワインを手がけるメゾンもある。