2人の社員がどちらも自分の友人でない場合、リーダーは、よりふさわしい資格を持つ社員に賞を与えることがわかった。その一方で、よりふさわしい社員が自分の友人である場合、ほぼきまって、その社員に賞を与えることを避ける。
216人を対象とする実験では、わずかに優れた資格を持つ自分の友人に賞を与えたリーダーは27%にとどまり、わずかに優れた資格を持つが友人ではない人物に賞を与えたリーダーは61%に上った。ある側面でバイアスがない(公平に見られる)と見られようとするあまり、別の側面(資源を不平等に分配すること)でバイアスを持ち込んでしまうのだ。
このような選択をする理由の一つは、自分が公平な人間だと社内にアピールしたいからだということを、私たちは知っている。