アストラゼネカ製のワクチンは、ごくまれに血栓症を引き起こす可能性がある。英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)の発表によると、これまでに英国内で血小板減少を伴う209例の血栓症が報告されており、そのうち41名が死亡した。そのほとんどは2,200万回おこなわれた1回目のワクチン接種後に発生したものであり、その確率は約10万人に1人という割合である。2回目の接種後にも4例の血栓症が報告されているが、2回目の接種回数は明らかにされていない。

血栓症の大多数は30歳未満の女性に発生していることから、英国を含むいくつかの国ではアストラゼネカ製のワクチン接種を一定の年齢以上の人のみ奨励している。英国では30歳以下、スペインやイタリアでは60歳以下の人たちには別のワクチンを接種するよう勧告している。そのほかドイツ、フランス、オランダ、オーストラリアなども、アストラゼネカ製のワクチンは若年層には接種しない方針だ。

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