ソフトウェア会社が自社プロダクトのプロモーションを行う場合、よく使われるのがフリーミアムモデル、つまり機能限定版の無料トライアルを顧客に提供する方法である。顧客がより高度な機能や特徴を使いたい場合、有料版の購入に進む仕組みである。
こうしたキャンペーンで顧客を無料版から有料版に移行させるのは、簡単でないことが多い。無料版を利用している顧客は、有料版が対象とする高度な機能を使った経験がないからである。
我々の研究によると、プロモーション期間が短い場合、有料版を期間限定で無料または割引料金で提供するほうが、成功する確率が高い。トライアル中のユーザーが経験できるプロダクトの有用性が増すことで、その後も有料版を継続して使うきっかけになるからだ。