10年に世界中のデータセンターで消費されたエネルギーは、世界の電力消費量の1パーセントに相当する約194テラワット/時だった。それから18年までの間にデータセンターの計算能力は6倍になり、インターネットのトラフィックは10倍に、ストレージ容量は25倍になっている。それにもかかわらず、データセンターのエネルギー消費量は205ワット/時と、わずか6パーセントしか増えていなかったという。
これほどの差が生まれた理由は、エネルギー効率が向上したことにある。18年には、一般的なサーヴァーが消費するエネルギーは、10年のおよそ4分の1に減少。1テラバイトのデータを保存するために必要なエネルギーは、およそ9分の1に減少した。しかも、1台のマシンを複数のコンピューターとして利用できる仮想化ソフトウェアのおかげで、さらに効率が高まっている。