多くの大手ハイテク企業は、売り手と買い手が自由に取引するマーケットプレイスを所有しつつ、そこにみずから参入している。これは利益相反を生じる恐れがあり、その結果、競争を台無しにしうる。
アマゾンは、小規模な会社がアマゾン・マーケットプレイス上で販売する商品を模倣して自社ブランド商品を販売し、小規模な企業を潰している。グーグルは、同社の検索アルゴリズムでコンテンツを格下げすることで、競合する小規模な検索エンジンを抹殺したと言われている。また、自社によるレストランの評価が、口コミサイトであるイェルプの評価よりも検索の上位に来るようにした。