大学の卒業生に寄付金を募る職員を対象とした、ある実験を行った。あるグループが集めた寄付金によって実現した奨学金を受給した学生と、そのグループのメンバーが短時間、面会したのである。その学生は、奨学金を受け取れたことにどれほど感謝しているかを語った。
1カ月後、このグループの職員は、学生に会わなかった職員と比べて、寄附金を募る電話をする時間が142%長くなり、実際に集めた寄付金は171%多かった。この結果が示唆しているのは、従業員が自分の仕事の恩恵を受けた人と実際に顔を合わせるイベントを開催するとよいということである。