サトウキビやビートに由来するスクロースは、唯一の糖というわけではない。早くも1790年代には、化学者たちはさまざまな植物からスクロース以外の糖を抽出していた。ブドウからは、最初の代替品であるグルコース(ブドウ糖)が得られた。これは、スクロースを構成するふたつの要素のうちのひとつだが、その甘さはスクロースの4分の3しかない。

もうひとつは、フルクトース(果糖)で、これも甘さは半分だ。長い年月をかけて、科学者たちは、自然界に存在する数十種類の糖を同定した。これらはいずれも、炭素、水素、そして酸素の原子からなる分子マトリックスである糖の基本化学構造をもつヴァリエーションだ。

これらの糖類のうち、よく知られているものとしては、ラクトース(乳糖)やフルクトースのほか、アミロース(デンプン由来)やマルトース(麦芽糖、麦芽由来)などがある。これらも体内で糖として代謝されるため、スクロースと同様、ダイエットの観点からは難があると言える。

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