1990年代までの冷凍チャーハンは、チャーハンの風味を出す中華調味料を加えたピラフに近いものだった。
だが「本格炒め炒飯」はその名の通り、業界で初めて、鉄板を使った「炒め」の工程を採用したチャーハンだ。そもそもプロの料理人が作るチャーハンは、とにかく強火の油で炒めるのが特徴だ。プロならではの「パラパラ」感を出すには、この工程が不可欠だった。
ニチレイフーズの工場の製造工程ではプロの手順を忠実に再現。卵を入れたすぐ後にご飯を入れ、すばやく攪拌して油で炒めることによって、ご飯1粒1粒に卵がコーティングされる。数十億円を投資し、これらをすべて機械化した。焦げを取るなどの作業は人手で行うという。