「1994年にたまごの温度と保存期間の関係を調べた膨大なデータにより生まれた公式があります。その式でたまごが安全に食べられる期間を算出しています。これは、卵黄膜が劣化し破れるまでの期間のことなのですが、たまごは卵黄膜が破れると急激に劣化してしまいます。卵黄膜は温度上昇に比例して早く破れますので、最も早く破れる恐れがある夏場に合わせてスーパーなどで売られているたまごの賞味期限は設定されています」
冬場であれば記載されている日付よりももっと長く賞味期限が持つということだ。たまごを保存する温度が10℃であれば2か月程度、20℃であれば1か月程度は持つという。だが、28℃の場合は16日程度のため、各家庭の保存状態がわからないことやリスクを考慮し、安全に食べられるよう短めに賞味期限が設定されているということなのだ。