ロンバルディア州知事のアッティリオ・フォンターナは2月25日の段階で、新型コロナウイルスは「普通のインフルエンザより少し症状が重いだけ」であると地元議会で語っている。バーやレストランに対する規制が通過したわずか3日後となるその翌日には、この地域の規制を緩和した。
中道左派の民主党(PD)のニコラ・ジンガレッティ党首はミラノ市内で食事しながら、イタリア国民にメッセージを発した。注意すべき状況ではあるが、「生活を犠牲にしたりパニックを広めたりすることを避ける」よう警告し、「復興や回復の兆しを見せる」よう呼びかけたのだ。ミラノ市長のジュゼッペ・サーラは、ミラノ市民の恐怖をあおらず励ます「ミラノは止まらない」というキャンペーンを開始した。
こうした決断を下した政治家たちを、新型コロナウイルスは容赦なく襲った。ロンバルディア州がバーの規則を緩和したわずか数時間後、ロンバルディア州知事のフォンタナはアシスタントのひとりが感染したことを確認し、「自主隔離のような状態」で勤務することを発表した。それから数日後の3月7日、民主党党首のジンガレッティは自らが新型コロナウイルスに感染したことを公表した。