コロナウイルスは、1本のRNA(リボ核酸)からできており、その遺伝物質は小さなスパイクたんぱく質(とげ状のたんぱく質)が突き出した薄膜に囲まれている。顕微鏡で見ると、それらのたんぱく質はウイルスの上を取り巻く輪からトゲのように突き出ている。この外観により、「王冠」を意味するラテン語の「コロナ」(corona)から名前づけられた。

コロナウイルスが体内に入ると、それらのスパイクたんぱく質が宿主の細胞にくっつき、細胞の核にRNAを注入する。そして複製機構を乗っ取り、さらにウイルスを増やす。こうして、感染が起きる。

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