《翻訳できない世界のことば》も、さまざまな国の言葉で、ほかの国の言葉に訳しにくい言葉を絵と言葉で説明したものだ。
ポルトガル語で「心のなかに何となくずっともち続けている、存在しないものへの渇望や、または、愛し失った人やものへの郷愁」を意味する名詞「SAUDAGE」などは、比較的よく知られている言葉だろう。ウェールズ語の「HIRAETH」は、「帰ることができない場所への郷愁と哀切の気持ち」を意味し、「過去に失った場所や、永遠に存在しない場所に対しても」こういうらしい。日本語では「KOMOREBI(木漏れ日)」や「WABI-SABI(わび・さび)」、「TSUNDOKU(積読)」などが選ばれている。