かつては、この地域全体におよそ80,000平方マイル(約20万7,000平方キロメートル)の森林が広がっていた。しかし、2003年までに26,000平方マイル(約67,000平方キロメートル)が農地に変えられている。
原因は焼き畑農法だ。森林を伐採したあと、その地を焼き払って土壌に養分を供給する農法だが、そこから得られた養分の効果は長続きしない。生産者は栽培した作物を収穫するとすぐに新たな場所へと移動し、さらに多くの熱帯雨林を消し去っていく。
このプロセスが、最近アマゾンで森林火災が猛威を振るっている原因にもなっている。伐採された森林の境界部は外気に晒されることから、温度と湿度が非常に高くなる。枯れて乾燥した植物がここに積み重なっていくと、それが燃料となって巨大な火災を引き起こすのだ。