ソフトバンクは、投資先でシェアオフィスを手掛けるウィーワーク関連で66億ドルの損失を計上したが、損失はさらに拡大する可能性が高い。見ず知らずの人の隣で仕事をする場を提供するというウィーワークの価値提案は、コロナ禍を機にたちまち敬遠されるものになった。
大学教育のビジネスモデルは、大勢の人が密集する教室と学生寮を基盤にしている。いま多くの大学が経営破綻のリスクにさらされているのは、そのためだ。航空業界は近年、有償座席利用率を高めることによって利益を増やしてきた(有償座席利用率は、2005年には75%だったが、最近は85%に達していた)。しかし、コロナ禍により、この戦略も崩壊した。