バイオフィリアの概念は1970年代初頭、心理学者のエーリッヒ・フロムが提言した。その後、生物学者エドワード・O・ウィルソンが発展させ、遺伝的に組み込まれた傾向として捉え、「人間が生得的にもつ、ほかの生命に対して抱く感情面のつながり」と定義している。
その後の研究の積み重ねから、自然との触れあいは注意欠如・多動症(ADHD)の子どもの症状を緩和させる、入院患者の回復を早める、創造力が向上する、さらには(部下をもつみなさんは覚えておきたいところだが)ホワイトカラーの仕事の生産性を高めるなどの効果があることがわかっている。