鉤虫は腸に寄生して腸の病気を引き起こし、貧血の原因となる。だが、実験用マウスを用いた研究で、鉤虫は宿主の免疫反応を刺激することで体の組織の保護に役立っている可能性があることが、この10年でわかってきた。

2016年に科学誌『Science』に掲載された論文によると、腸内の鉤虫数が多すぎれば害になるが、少数がいる程度なら、炎症性腸疾患(IBD)やクローン病といった自己免疫疾患の防止に役立つかもしれないという。

更新情報知らせます はい 不要