小説を出すと、親しい人から連絡が入り、「次はどうなるの?」と聞かれることがあります。すると僕は、「それで終わり」と答えます。でも、続編を期待する声は絶えない。『1Q84』が発表されたとき、次がどんな展開か、僕は完璧にわかっていました。続編も書けたでしょうが、やらなかった。そうなると、『ジュラシック・ パーク4』や『ダイ・ハード8』みたいになってしまう。だから、自分の胸の内にしまい込む、それもまたとても楽しみなのです。

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