最初に私がプラットフォームについて考えたきっかけは、VHSがベータに勝ったという事実でした。製品としてはベータのほうがよかったけれど、VHSはプラットフォームとして優れていた。DOSもそうです。DOSはひどいOSでしたが安価で多くのアプリケーションができ、当時のマッキントッシュに勝ちました。
こうした例を見ているうちに、単なる製品とプラットフォームの違いに気が付いたのです。プラットフォームも製品ですが、ネットワーク効果によって牽引されます。他の企業がそれを使うと、より多くのユーザーが使い、企業も多くの補完的製品を作り、その製品自体の価値が上がっていく。