ドイツでは、コーチが子どもたちに「どうしてそういうパスをしたのか」と聞く。それを受けて、まだ12才の子ども同士が議論をする。論理的思考をぶ
つけ合う訓練が、あたりまえに行われている。

 一方、日本で同じことをやると、子どもたちは黙ってコーチの目を見る。コーチの用意している答えを想定して、そのとおりに答えなければいけないと
思っているのだ。

 子どもたちが自分のプレーについて論理的に説明できないと、ドイツでは「何も考えないでプレーしているのではないか」と見なされる。ひとつひとつ
のプレーに際し、意識的に判断しながら論理的思考を養っているドイツの子どもに対して、日本の子どもはなぜここでパスか、シュートかと考えずにプレーして
いるに等しい。そういう指導法の差が10年、20年経つと、雲泥の差になる。日本とヨーロッパの差は、言語技術の差でもある。

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