ツイッターを見ると、このことがよく分かる。プロの物書きがやっているツイッターには、時に、本当にひどいものがある。名前は出さないが、私は3人ほど駄文を垂れ流しているプロをウォッチしている。
「うーん、このヒトはこんなにバカだったのか」
 と、書籍の完成度からは到底想像できないトンデモなツイートを見物しながら、あらためてものを書くことの怖さを思い知らされている次第だ。

 推敲を経ない文章がいかに支離滅裂で、編集者という最初の読者のフィルターを通していない文章がどれほど独善に陥りやすいものであるのかということはつまり、書籍の制作過程において、共同作業がどれほど重要であるのかを物語っているわけで、とすれば、工程数が省略されがちな電子書籍においては、やはり質の低下が懸念されるのである。

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