そもそも整体、カイロプラクティックは公的資格が一切ありません。要するに無資
格者です。実は骨盤なんて歪みっこありません。可動性のほとんどない関節ですから、骨盤のゆがみを考える前に、背骨、股関節、膝関節から考えるのがセオ
リーです。骨の正確な判断にはレントゲンが必須です。レントゲンは法律で病院でしか撮れないことになっていますので、彼らに骨の状況を正確に判断する術は全くありま
せん。また仮に矯正するにしても「どこの位置に、どれだけ、どの方向、どのくらいの角度」で曲がっているか把握できなければ、術後の治療評価含めて、しっ
かりした矯正はできないと思います。壊れたテレビにシーツをかけて、手探りで修理ができますか?また技術的にも非常に疑問が残ります。骨の矯正とは瞬時にできるわけではありません。関節を構成する骨と骨は、靭帯、腱、関節包など柔らかい組織で構成さ
れています。柔らかい組織に力を加えれば、竹のようにしなり、衝撃を吸収します。これで瞬時に矯正できるでしょうか?歯列矯正を思い出してください。金具
を長期間に渡って装着しますよね。背骨などもそうですが、矯正には長期間にわたり持続した力が必要になります。足の長さ、骨盤の高さが違うからと言って、骨盤が歪んでいる証拠にはなりません。答えが「5」だからといって、問題文が「1+4」とは限りません。
具体的に足の長さに関係する項目は
・背骨の横曲がり(脊柱側弯)
・股関節の軟骨などの問題
・股関節が真っ直ぐなっていない(股関節が外旋位)
・膝の軟骨などの問題
・膝がしっかり伸びていないなどです。軟骨の問題などは触ったって絶対に分かりません。ですから脚長差の診断にはレントゲンが必須になります。レントゲンを使っても、これらの可能性
を一つ一つ潰していかなくては行かないので、時間は結構かかります。レントゲンは病院でしか撮れないことに法律で決まっていますが、たとえ整体師レントゲ
ンを与えても、レントゲンを読み解く能力はないです。要するに彼らの治療は口八丁手八丁です。>骨の形など人それぞれだと思うのですが、
はい確かにそうです。例えば股関節を例にとりますと。先天的に股関節の屋根の部分(関節の受け手)が違う、と言う人は結構いるものです。これは矯正や何か
では絶対に無理です。レベルがありますが、完治には(RAOと言う)手術です。例えるなら「物と箱の大きさ」が違うのです。小さいティッシュケースに、大
きいティッシュは入りません。また捻挫とは関節がずれるわけではありません。関節がずれれば脱臼です。生理的、構造的に医学的乱れがない状態を捻挫(靭帯
損傷)といいます。私の知り合いにも元整体師が数人いますが「骨盤矯正はセールストーク」と言い切っていました(汗;彼らは言葉巧みに、根拠のない治療を受けるように言い
寄ってきます。中には首への治療のように危険なものも含まれています。これは厚生労働省でも警告しています。病院で何か診断された方は整体カイロ術はご注意ください。背骨と背骨の間に椎間板というクッションがありますが、整体やカイロで薄くなるということが確認
されています。一回ぐらいでは大丈夫だと思いますが、一年も通えば驚異的なスピードで椎間板は劣化します。椎間板とは外力を吸収する役割をしているので、
わざと外力をかける整体カイロでそうなるのは当然と言えば当然です。治療後良くなっても、いつも違う痛みが出てくる、痛みがなかなか引かないなど出てくる
と思います。私は実際にある患者さんを例に、一年前と一年後のレントゲン画像を調べました。私も最初見た時はビックリしました。明らかに普通の生活で劣化するレベルの
域を超えています。非常に恐ろしいですから、整体やカイロをはじめとする、無資格治療院にはお気をつけ下さい。何か症状があれば、まずは病院である整形外科にかかってください。
代替医療でしたら、国家資格者である鍼灸、マッサージにかかりましょう。
無資格治療院には十分お気をつけ下さい。
2010-05-20 (via yasaiitame) (via glasslipids) (via omasayan)