「オブジェクト指向ユーザーインターフェイス」の考え方とは、一口で言えば、文書ファイルや音楽ファイルといった対象物(オブジェクト)を先にユーザーに選択させることにより、実行できるメニューコマンド(編集する、印刷する、演奏する、など)の幅をせばめ、使いやすくしようという発想である。例えば、ユーザーが文書ファイルを選択すれば、コマンドの選択枝はおのずと、「編集する」、「印刷する」などに絞られる。これが、音楽ファイルの場合は、コマンドの選択枝は、「演奏する」、「CDに転送する」となる。これを逆に、コマンドを先に選択させようとすると、「編集する」、「印刷する」、「演奏する」、「CDに転送する」、「撮影する」、「接続する」などの膨大なリストから選択させなければならず、使い勝手がずっと悪くなってしまう。

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